介護シェアリングの基となる「ワークシェアリング」

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基となる「ワークシェアリング」
2021/03/11

基となる「ワークシェアリング」

ワークシェアリングとは

介護シェアリングの基となる考え方である「ワークシェアリング」について詳しく見ていきましょう。ワークシェアリングとは、1人で担当していた仕事を複数人に分散することで負担を減らす取り組みです。負担が軽減されることで、効率性と生産性も向上します。

ワークシェアリングが注目される理由

日本でワークシェアリングの考え方が提唱されたのは10年以上前です。海外ではそれよりもっと前に導入が始まり、成果を残してきました。ワークシェアリングに注目が集まった理由は2つあります。1つは「失業率の高さ」です。ワークシェアリングを導入することで1人当たりの負担が軽減され、ハードワークを理由にした失業を防げます。事実、積極的にワークシェアリングの導入を進めているアメリカでは失業率が大幅に下がりました。もう1つの理由は、「長時間労働やハードワークによって心身が壊れてしまう人の増加」です。複数人で仕事を分担することにより個人の負担は減ります。余裕が生まれることで心身の疲弊を防ぎ、生産性を上げることもできます。このことから、ワークシェアリングは日本だけでなく世界中で注目を集めています。

4つの種類に分けられる

1つ目は「雇用維持型」です。中高年層や退職者の雇用維持を目的に、1人当たりの労働時間を削減します。人手不足の企業に効果が見込める方法です。
2つ目は「雇用創出型」です。現在休職中の人に対して新規雇用を生み出します。フルタイムよりもパートタイムや短時間勤務を希望する人に対して雇用を創出し、人材を確保します。
3つ目は「緊急対応型」です。生産量の急激な変化に対応するためのもので、現在雇用している労働者を解雇せずに既存の仕事量を労働者間で分散する方法です。具体的には、工場の稼働時間短縮、シフト制業務の時間短縮、休日の増加などが挙げられます。
4つ目は「多様就業型」です。既存の就業形態だけでなく、フレックスタイムや在宅ワークなどの多様な就業形態に対応する方法です。親の介護などで勤務が困難な人材を採用する際に効果があります。企業の雇用促進につながるだけでなく、労働者にとっても働きやすい環境が手に入るというメリットがあります。

介護シェアリング

上記のワークシェアリングを基に介護現場で用いられるのが介護シェアリングです。一般的な介護シェアリングとしては、今までの「日勤」「遅番」「夜勤」と時間で分けた働き方ではなく、「送迎」「入浴」「食事介助」「口腔ケア」などの業務を細分化し、それを担う専門職員を雇用する方法が挙げられます。1人で広範囲の業務をこなしていた状態から、複数人でシンプルに行う形態に変わります。個人の負担軽減につながるだけでなく、各職員の専門性も高められます。

介護の新しい働き方
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