介護シェアリングにはメリット・デメリットがあります。デメリットを可能な限り抑え、メリットを最大限活かすためには導入前の準備が重要です。介護シェアリングを導入する際のポイントとしてまず挙げられるのは、業務をどのように分配するかを明確にしておくことです。介護シェアリングという新しい取り組みをしたからといって、人員を簡単に確保できるわけではありません。採用の窓口を広げるということはつまり、今までよりも多様な人材が応募してくる可能性が高くなるということです。現行の業務をきちんと「見える化」し、マニュアルを用意しておかなければなりません。その上で、どの業務に人員を割くべきかを考えましょう。複数人で業務を担当する場合、個人の感覚差や能力差の影響が大きくなるため、マニュアルが整備されていないと生産性が低下する恐れがあります。業務手順だけでなく、進捗の報告方法なども細かく決めておく必要があります。
また、どの業務であれば比較的簡単に行えるかという視点も必要です。業務内容や量をあらためて洗い出しておき、シェアが可能な業務とそうでない業務を区別しましょう。介護シェアリングに向いているのはシーツ交換などの単純作業ですが、これまでフルタイム勤務の職員が担っていた中核となる業務の中にも仕分け可能なものがないか注意深く観察してください。
働き手にとって職場の働きやすさは非常に大切です。通常の採用活動と同様に、魅力的な職場の方が人は集まります。逆にいえば、環境や評判が悪ければ介護シェアリングを導入したところで人は集まりません。ただ単に仕事を依頼するのではなく、きちんと受け入れられる環境を整えなければならないのです。介護シェアリングの導入は大きな意味での採用活動ともいえます。いい環境を生み出すためには個人の力だけでなく事業所全体で取り組んでいく必要があります。具体的には、就業規則の再整備や組織の改編、管理職を含めた人材教育の充実などがポイントとなりますので、人事・労務管理にも目を向けて環境整備に取り組みましょう。
介護シェアリングと一口にいっても、運用方法やサービス内容はそれぞれの事業所で異なります。1日数時間の勤務をお願いする場合もあれば、数ヵ月単位の勤務をお願いすることもあるでしょう。その際に考えなければならないのが、勤務時間や業務ごとのオペレーション内容です。事業所で導入を検討している、あるいはすでに導入しているサービスに合わせて運用方法を調整していきましょう。
また、介護シェアリングは単純に労働時間を削って雇用を増やせばいいというものではありません。既存の職員から理解を得られるよう、事前に説明しておく必要もあります。
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